書評:決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法
社会人ともなると、決算書が読めなきゃ仕事になりません。営業行けません。
「経費で飲む」ってどういうこと?です。
とはいえ、皆あんまりわかって無くないですか?本当のトコロ。営業CFプラス、投資CFマイナス、財務CFプラス。これってどんな状態?って聞かれたら急にアホみたいな顔になる人多いんじゃない?ぼくは一応「決算書の読み方」みたいな本を5冊くらい読みましたが、コレが一番わかりやすかったです。
パソコン買ったらコレがあーなって、アレがこーなって・・・という風に、自分で実際に会社経営を始めた様な感じで一つ一つ進みます。BS,PL,CSまとめて記入して進む為、繋がりが見える!!
「財務3表一体理解法」という言葉通りです。
むしろ、「初めからこうやって説明してくれたら良かったのに!」な気持ちになりました。(笑)
内容紹介
簿記を勉強しなくても会計の仕組みがわかる!
ポイントは財務3表の5つの「つながり」。
損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)を、
具体的な会社の事業活動を通して同時に作り、「つながり」を徹底解説。
新会計基準やM&Aの仕組みも、すいすい理解が進む。
まったく新しい会計学習法の誕生!
第1章 会計は難しくない
・なぜ会計の苦手意識がなくならないのか
・六本木ヒルズの「人気講座」
・会社はどんな活動をしているのか
・財務3表はつながっている
・損益計算書と貸借対照表はセット
・簿記がわからなくてもOK
・できるビジネスマンになれる
第2章 財務3表の構造を知ろう
・損益計算書(PL)の「五つの利益」
・売上高比の棒グラフを作ろう
・コスト感覚が身につくPLの見方
・貸借対照表(BS)はなぜバランスするのか
・上から下へ現金化しやすい順番
・流動比率で会社を分析
・なぜ収支計算書ではダメなのか
・一つの取引を二つの側面から見る
・現金の動きと帳簿は一致しない
・キャッシュフロー計算書(CS)は会社の家計簿
・中小企業の資金繰り表と同じ構造
・「小計」の下の項目は何か
・間接法CSの考え方
第3章 財務3表一体理解法~基礎編
・財務3表の五つの「つながり」
・「漆器販売」の副業を想定
・一つひとつの取引ごとに財務3表を見る手法
1. 資本金300万円で会社を設立する
2. 事務用品を現金5万円で購入
3. パソコン一式を現金50万円で購入
4. HP作成を発注、外注費20万円を現金で支払う
5. 創立費30万円を「資産」に計上する
会計のロジックは美しい
6. 販売商品を現金150万円で仕入れる
7. 商品が現金300万円で売れる
7―2.商品を在庫に計上した場合の「理論」
8. ビジネス拡大へ運転資金500万円を借りる
財務会計と管理会計
9. 商品750万円分を「買掛」で仕入れる
10. 「売掛」で1500万円を販売
11. 買掛金750万円を支払う(「勘定合って銭足らず」に)
12. 売掛金1500万円のうち1000万円を回収する
「人間」は財務諸表に出てこない
13.役員報酬50万円を支払う(うち源泉所得税2万円は会社が一時預かる)
14.商品の発送費用100万円を一括払い
15.短期借入金500万円を返し、利息50万円を支払う
勘定合って銭足らず
16.「在庫100万円」を認識する
17.「減価償却費10万円」と「繰延資金償却6万円」を計上する
18.法人税300万円を計上する
19.「配当」と「純資産の部」を理解する
・実際の「つながり」はもう少し複雑
・株主出資が関係するのは2項目
・さまざまな内部留保
・「利益処分」を表で理解する
・「株主資本等変動計算書」とは何か
第4章 決算書を読み解くツボ
・収益性を見る財務分析指標の利用法
・安定性を見る分析指標の使い方
・PLとBSは操作されている
・架空売上と在庫の過大計上
・「未成工事支出金」や「仮払金」も曲者
・CSを見れば会社の戦略がわかる
第5章 新会計基準もわかる 財務3表一体理解法~発展編
五つの新基準
1. 退職給付会計を適用し、「退職給付費用」5万円を計上する
2. 「貸倒引当金」を10万円計上する
3. 金融商品の時価会計1 「売買目的有価証券」10万円、「投資有価証券」20万円、「関係会社株式」30万円を現金で取得する
4. 金融商品の時価会計2 期末に評価損発生、それぞれの計上価額を引き下げる
5. 減損会計を適用、「固有資産」40万円を20万円に評価替え
6. 「自社株式」50万円を会社が現金で買い取る
7. 税法に基づいて法人税を計上する
8. 税効果会計を適用、会計上の「あるべき姿」で税額を表示する
9. 財務3表のつながりから「M&A」と「事業再生」のキーワードを理解する
企業の合併と買収
「のれん」の処理
新株予約権
債務放棄と債務免除益
無償減資と有償減資
DES(デット・エクイティ・スワップ)
決算書の読み方に不安があったり、勉強したい人はぜひ!