本格的な革靴・靴磨き
社会人の男性、ビジネスマンにとって重要な革靴のお話。
皆さん革靴を1足は持ってると思いますが、
社会人にとって革靴はめっちゃ重要なんですよ!
なので、本格的な革靴・靴磨きについてまとめてみました。
靴磨きってナニ?
靴磨きとはwikipediaによると、
靴磨きは、革製品であるところの靴を磨く作業であるが、簡易なものでは特に油脂や靴墨を付けず乾いた布でこすることも行われる。
この作業を行うことで、革靴やブーツはつやを増し、また皮素材の柔軟性が維持され、長く使用に耐える。
wikipedia靴磨き
ちなみに合成樹脂や合成皮革製の大量生産&廉価販売されている靴は、
基本的に靴磨きを必要としません。
なぜ革靴を磨くのか。
先述の「長期の使用が可能になる」以外に、
靴を磨きたくなる小話をどうぞ。
足元を見る。
街道筋や宿場で、駕籠舁きや馬方が旅人の足元の汚れをから疲れ具合を察知し、
「こいつ疲れとるなー、ちょっと値段上げても乗るやろう。」って料金をふっかけていたことが語源。
ここから相手の弱みにつけこむことを「足元を見る」とか「足元につけこむ」て言うようになった。
つまり、昔々から-靴が汚れている人は損をしてきた-ということ。
警察の話
「交通事故に遭う人の靴は、だいたい汚れている」ってのは警察関係者では有名なんやて。
靴を磨く余裕のない生活をしていることが、余裕のない運転を招いたり、事故に巻き込まれたり、引き寄せたりするのやでっていう話。
つまり、-靴を磨く余裕とは時間的、心理的な余裕-ということを表している。
イタリアの格言
Le scarpe rivelanno la personalità di chi le indossa.
雑誌LEONなど、大人のファッション誌で特集されるイタリアでの格言。
-靴は、それを履く人の人格を明示する-という意味
ロンドンのホテル
ロンドンの高級ホテルでは、ゲストの靴は厳しくチェックする。
これは靴の手入れが出来る人は、-細かなところに眼が行き届いている人-と考えられている為で、サービスマンが気を抜かずしっかりとした接客をするそうです。
ヨーロッパのレストラン
ベテランサービスマンは靴を必ず見ていて、
清潔に手入れされた靴を履くゲストのみが、上座の席に案内されます。
では、どういう革靴が良いのか。
良い革靴とは、「清潔感があり綺麗な革靴」です。
でも、手入れの行き届いた小慣れた革靴が良いという意味で
新品の革靴は良くないということ。
革靴は履いているうちにツヤやシワができ、
自分の足や生活スタイルに馴染んで来て、味わいが出てくる。
パリパリの新品のブランド靴を履くのは、新入社員くらいです。
靴磨き:本格的な革靴の磨き方は?
靴磨きは難しいことでは無くって、
- 汚れを落とす。
- クリームを塗る
- 仕上げる。
以上の3つです。(これだけ)
順番に革靴の磨き方を見ていきましょう
汚れを落とす。
ブラシがけ
ブラシをサササーっと全体にかけます。
表面からブラシをかけ、コバと呼ばれる底と革のつなぎ目もしっかりホコリを落とす。
少し大きめの馬毛ブラシが使いやすいです。
化粧落とし
革靴にはクリームが付いているので、
まず、古いクリームを落とします。(化粧落としみたいなこと)
専用の布もありますが、不要になったTシャツの端切れでも大丈夫です。
汚れ落としの液体を少しだけ布につけて、優しく全体のクリームと汚れを落とします。
クリームを塗る:革の栄養補給
革靴の色に合わせた色つきのクリームでも、透明のクリームでも良いです。
(味の出方が変わりますが、好みの問題です。どっちでもかっこいい)
よく伸びるクリームなので、ペネトレイトブラシに米粒2~3粒分程度(片足)を塗り広げます。
入念にやりたくなって5粒や10粒程度塗りがちやけど、ひび割れの原因にもなるので要注意。
クリームの伸びを信じましょう。
仕上げる:艶出し
ブラシがけ(豚毛)
クリームを塗り終わったら豚毛ブラシでブラシがけします。
余分なクリームを落としながら、綺麗に塗り広げてくれ、ツヤが出てきます。
ツヤ出し
やわらかい布で優しく磨く。
サササーって早く磨くとツヤが綺麗にでます。
以上。
たったこれだけです。
慣れれば片足3分程度の作業です。
3分程度で味のある渋い革靴に育ちます。
1ヶ月に1~2回程度磨ければ充分かな。
普段の手入れ
革靴を履いた時は必ず、
馬毛ブラシでホコリを落とすこと。
スーツはハンガーで革靴にはシューキーパーです。
シューキーパーを入れて置くだけで、
革靴の型崩れを防ぎ、長く使えるようになります。
まとめ
どないですか?
本格的といっても全然簡単やと思います。
始めは用具をそろえる必要があるけど、
良い革靴を持つには必須のアイテムです。
今のうちからゆっくりと買い揃えておくことをお勧め。